2007年05月25日

No.22

大変ご無沙汰をいたしております。
半年ぶりの発行と、あいなりました。

今回も「毎度おなじみ」の外国文学、それから角川文庫の黄帯−すなわち日本古典文学の小特集、さらに、結構珍しい文庫でありながら状態に難ありのため特価での処分品を集めた小コーナーの3本立でお届けします。

ところで、ちょっと面白いものがあったので御紹介します。

戦前の岩波文庫にはさまっていた「しおり」なのですが、
片面は岩波文庫「レ・ミゼラブル」宣伝、もう一方の面は映画「レ・ミゼラブル」の広告になっています。
広告主は東和映画。
この映画、調べてみますと昭和13年10月に封切られているので、その少し前につくられたのでしょう。
siori.jpg

わたしなど、岩波文庫というと「宣伝下手」というイメージがこびりついています。
わたしだけの偏見でない証拠に、手元の「BOOKMAN」の岩波文庫特集号(1982)に掲載の座談会に、こんな発言があります
−でね、岩波としては「闇の奥」に映画のカバーをつけて、「読んでから見るか、見てから読むか?」(中略)これで5万部は楽勝ですよ。ところがなにせ権威と伝統の文庫だから、そんなことは出来ない−
(氷川注:当時話題の映画「地獄の黙示録」の原作がコンラッド「闇の奥」)
ところが戦前の岩波書店は、それほどおカタクなかった−というわけ。


■■本日の絶版文庫新着品から■■

ルレタビーユ
ガストン・ルルー、久生十蘭訳
博文館文庫

通俗三国誌(全6)
博文館文庫

消されない月の話
ピリニャーク、米川正夫訳
春陽堂世界名作文庫

過去
郁達夫、小田嶽夫訳
春陽堂世界名作文庫

道化芝居
オルダス・ハックスリー、村岡達二訳
春陽堂世界名作文庫

時は止まらねばならぬ(上下)
オルダス・ハックスリー、上田勤訳
角川文庫

古城物語
E・T・A・ホフマン、平井程一訳
春陽堂世界名作文庫

ホフマン物語
E・T・A・ホフマン、石川道雄訳
角川文庫

砂男
E・T・A・ホフマン、木暮亮訳
近代文庫

吼えろ支那
トレチャコフ、大隈敏雄訳
春陽堂世界名作文庫

ゲーテとある子供との往復書翰(1)
ベッティーナ・フォン・アルニム、竹内英之助訳
世界古典文庫

裁く人
ブールジェ、木村太郎訳
春陽堂世界名作文庫

U.S.A(全6)
ドス・パソス、並河亮訳
新潮文庫

臨海楼綺譚
スティーブンソン、島田謹二訳
角川文庫

バラントレイ卿
スティーブンソン、西村孝次訳
角川文庫

亜細亜の光
エドウィン・アーノルド、島村苳三訳
岩波文庫
或る人間の秘密
ヴェルフェル、笹澤美明訳
春陽堂世界名作文庫
宇津保物語(全3)
原田芳起校注
角川文庫

落窪物語
柿本奨校注
角川文庫

童話どうしてそんなに物語
キプリング、石田外茂一訳
改造文庫
恋の駈引
サド、澁澤龍彦訳
河出文庫
Powered by さくらのブログ