2008年12月19日

No.30

今回は当店にしては珍しくミステリーが入荷しております。
コレクターズアイテムとして有名な作品も入っていますが、
状態がいまひとつなので、是非、画像も御確認下さい。
当店の不得意分野なので、値付けは少しおかしいかも?

バルザック「二人の若妻の手記」(三笠文庫)
あいかわらず人気の高いバルザックですが、この文庫は案外見かけません。
少なくとも当店では初めて扱うと思います。
もっとも作品自体は全集の端本で比較的簡単に入手できますけれど。

今年は本号を含めて4回の発行にとどまりました。

私が怠けているせいもありましょうが、
珍しいものがなかなか集まらなくなりつつあるのも事実です。

当店の文庫は主に神田の古書市場で仕入れておりますが、
文庫に帯とパラフィンのついていた頃−昭和40年代前半までの文庫は
市場から急速に消えつつある−というのが実感です。

当店が本格的に絶版文庫を扱いだした10年ちょっと前には、
古書市場が開かれれば、数多い出品のなかに少なくとも1点くらいは古い文庫が何十冊・何百冊と一括で出品されていたものです。
その中には「おお!」というものが含まれていることも珍しくなかった。
また、「展覧会」と呼ばれる古書の催事販売の会場でも、古い文庫がたくさん売られていたものです。

日本全国から古書が集まってくる神田の市場で少なくなったということは、
古い文庫本の量そのものが減っている−と考えてよいと思います。

その理由はわかりません。
例えば最近の文庫に混じってブックオフのような新・古書店に売られ、廃棄処分になっている−ということも考えられます。

いずれにしても、今後は「帯とパラフィンの」文庫を集めるのは、さらに難しくなっていくでしょう。
回数はさらに減るかもしれないが、なんとか面白いものをお届けできるよう努力していく所存ですので、来年もどうぞお見捨てなきよう、お願い申し上げます。

■■■今日の新着品■■■

毒殺魔
ディクスン・カー 守屋陽一訳
創元推理文庫

ペテン師まかり通る
ヘンリ・セシル 平井呈一訳
創元推理文庫

殺す者と殺される者
ヘレン・マクロイ 中田耕治訳
創元推理文庫

二輪馬車の秘密
ファーガス・ヒューム 江藤淳・足立康訳
新潮文庫

標的走路
大沢在昌
双葉文庫

ポンピリア
ロバート・ブラウニング 村岡達二訳
春陽堂世界名作文庫

ノートルダムの傴僂男(全3)
ヴィクトル・ユーゴー 江間俊雄訳
春陽堂世界名作文庫

吾等の心
モーパッサン 高木安雄訳
春陽堂世界名作文庫

ハイネ・浪漫派
石中象治訳
春陽堂世界名作文庫

ヘルマン戦争
クライスト 濱野修訳
改造文庫

ルーソーと浪漫主義(上下)
アーヴィング・バビット 崔載瑞訳
改造文庫

ユリシーズ(全5)
ジョイス 森田草平ほか訳
岩波文庫

二人の若妻の手記(上下)
バルザック 鈴木力衛訳
三笠文庫
Powered by さくらのブログ